


今を積み重ねて歴史が生まれるっていうのは僕自身の価値基準になってもいます。今自分が出せる力を小出しにしたり、後に温存しておくなんて出来ない。一瞬一瞬を充実させながら長く生きられればいいですが、明日どうなるかなんてわからないじゃないですか。だったら今やるべきことを先にやる。今出せるものは全部出す。そういう意味では貪欲なのかもしれないですね。後悔したくないっていう思いが強いんだと思います。
それに、自分が追い求めている理想ってどんどん逃げていくんですよ。一つ何かを手に入れたとしても、すぐに次が欲しくなる。どこかで「よっしゃ!」って満足したらやることなくなっちゃうじゃないですか。常に「まだまだ」って思っていたいんです。だから評価を受けることは嬉しいんだけど、完成したとか思いたくはないし「今が旬」とか言われちゃうとドキっとしますよね。今が旬だと、あぁもうちょっとで一番いい時期が終わるんだって思うじゃないですか(笑)。
デザインの理想という意味では、一般的に喜びとか楽しみとか、遊びの範疇にあったと思いますが、もうちょっとデフォルトなものになるチカラを持っているはずなんです。このデザインがいいって感じさせるのではなく、ここにいるとなんか気持ちいいとか、落ち着くとか、当たり前のものとしてデザインを存在させたい。学校とか病院とかにもデザインが自然に存在するようになっていけるといいですよね。
ただ、具体的に思い描けるビジョンっていうのは大体できてしまうものなので、とにかく自分が成長し続けること、今が旬って言われ続けることを追い求めていきたいですよね。自分の理想とかビジョンっていうのは変わり続けていいものだと思います。達観したくはない。自分の型というのを持ちたくないし、もしそんな型ができたとしたら否定したい。自分自身が飽きてしまうというのもあるんですが、自分がやってきたこと、そこから生まれたものをずっと磨き続けるのではなく、常に進化を続けて行きたいと思っています。
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